今年初の「着物セラピー」

昨日は、2021年初の「着物セラピー」案件でした。

 

Rさんはダンスの好きな知的障がいのある20歳の女の子。

 

到着すると、

「きもの着る」「きもの着る」

を連呼されていて、着物を着るのを楽しみにしている様子に、嬉しくなりました。

 

お母様が書かれたタイムスケジュールを持って、

 

「きもの着る」

「お寺行く」

「写真撮る」

「おばあちゃん行く」

「〇〇行く(成人の祝いをしてくれる施設)」

「コンビニ行く」

 

というのをランダムにずっとお話されています。

 

嬉しいときは、飛び跳ねて喜びを表現されます。

 

着物着てからもたくさんぴょんぴょん飛び跳ね、速足で歩き、感情が高ぶると走り出す・・・

 

自分の思い通りにいかないときは、怒りをあらわにして、お母さんに頭を押し付けて。

 

そんな様子が「自然だな~」と思いました。

 

お寺に行って「おうち帰る」になってしまってから、気分を持ち直し(どこでどういうふうにスイッチが入ったのかは謎です)、ニコニコ最高の笑顔になってお寺を3周しました。

 

終わってからのお母様のLINEを載せます。

 

***

 

先ほど、○○園から戻り、スマホで、家の前で、撮影して、着物を脱ぎました😊

 

本心から、ほっとしております。

 

お義母さんは、理子の姿目に涙を浮かべていました。ディサービスの人たちからも、たくさん「すてき!」若い頃を思い出したわ~✨と言っていただきました。

 

園では、みんなが寄ってきて、「Rさん、ステキ!おめでとう🎉」と言ってくださいました。

 

本当に、ありがとうございました🙇

 

コロナ渦の中、幸せものです💓

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おばあちゃんに見せられてよかった。

みんなに祝福されて本当によかった。

 

20歳まで育ててきた親御さんやおばあさまの心持ちを考えると、どうしても涙が出てしまうのです。

こればかりは、全く慣れることがありません。

 

 

 

「じっとしているのが苦手」

 

そういう人にとって、確かに振袖を着るのは着る前から諦めてしまうものになるのかもしれません。

 

毎回毎回課題を渡される「着物セラピー」。

 

20歳の振袖、諦めちゃっている人の駆け込み寺です。